この記事を読むべき人
・長野市、長野駅の映像授業の塾、予備校のことを知りたい人
・映像授業のメリット、デメリットを知りたい人
・長野市、長野駅の映像授業の塾、予備校と新星塾との違いを知りたい人
この記事を書いた人
・新星塾 の 塾長(島田)
・長野市の一番生徒数が多い東進衛星予備校 長野大通り校、須坂校で約2年働いていました。
・高校2年生から3年生までの2年間、東進ハイスクールに通っていました。
・大人になってからスタディサプリの数学、物理、化学、英語、国語の講座をほぼすべて受講しました。
・以上により、映像授業のメリット、デメリットをお伝えできます。
この記事でわかること
・長野駅・長野市にある映像授業塾の料金や指導方法
・映像授業塾のメリット・デメリット
・映像授業塾に合う人・合わない人
長野市・長野駅周辺にある映像授業の塾・予備校
映像授業はどんなサービス?
あらかじめ録画された授業を塾で受講するスタイルです。一番有名な映像授業は林修の東大現代文でしょうか。東大受験者にかなり人気です。実際に長野高校で東大を目指す生徒の何人かも林修の現代文を受講していました。
基本的に1コマ90分〜150分の授業です。1講座あたり15コマ〜25コマあります。よって、1講座は最大で63時間かかります。
具体的には数学なら
・数学1(基礎講座)で20コマ(数学Aでさらに15コマ)
・数学1A 共通テスト対策で20コマ
・数学1A2B 2次試験対策で20コマ
という内容です。
1科目について基礎〜応用で3講座(60コマ)必要な事が多いです。
だいたい60コマ受講し終わるのに2ヶ月かかります。
各塾・予備校の特色
東進衛星予備校 長野大通り校 北長野校 篠ノ井校 長野校 須坂校
東大合格者で有名な東進です。超難関大志望者が通うイメージです。林、志田、苑田などの超ハイレベルな映像授業を受けることができます。RIZAP横のビルの長野大通り校と篠ノ井駅の近くの篠ノ井駅前校と吉田高校そばの北長野校、須坂高校そばの須坂校、計4校舎あります。
以下、私見で特徴を述べます。
東進wikiから特徴を引用しました。
・超難関大志望者が多い(東大京大旧帝医学部)。
・週に1回1時間程度グループミーティングという、複数人で受講計画を作成する会がある。
・独立自尊という理念がある。
・高速基礎マスターという毎日15分の暗記コンテンツがある(ほぼ強制)。
河合塾マナビス 長野駅前校 北長野校
机の河合塾で有名な、あの河合塾がフランチャイズとして運営している映像授業塾です。東進と比べると、偏差値55の難易度の授業が多いです。長野駅前と長野高校のそばの2校舎あります。
・映像授業のあとに毎回アドバイスタイムという、振り返りの時間がある。(5分間)(1対1)
・月に1回、映像授業の受講計画を立てる時間がある。
・1ヶ月の受講スケジュールをガチガチに決められ、それを厳守することを求められる。
東進と比べると、スケジュールが強制的で授業のレベルが少しカンタン、ですね。
代々木ゼミナールサテライン 長野駅前校
長野駅の善光寺口に長野駅前校があります。
1990年代のカリスマ予備校講師がいます。
数学の荻野先生、英語の富田先生、物理の為近先生、化学の亀田先生、など。東進、河合マナビスと比べるとかなり個性的な講師揃いです。(亀田先生が一番個性的です。)
・月2回、1回30分のコーチングタイムがある。コーチングタイムでは主に受講計画を作成する。
・入塾の際には2,3講座で始めて、受講が終わるとコーチングタイムで追加受講を勧められる。
・受講しているかどうか、教室のガラス窓から見られる(元生徒情報)というくらい受講管理が厳しい。
ではメリット、デメリットを映像授業塾で働いた観点から正直に書いていきます。
映像授業の塾・予備校のメリット
自分のペースで学べる
いつ、どこでも受講ができます。スマホでも受講できます。これにより、自分の自由なペースで授業を受けることができます。ただ、基本的には映像授業塾は塾で受講することを義務化されます。
なぜなら、99%の生徒がスケジュール通りに受講できないからです。99%の生徒が受講を溜めてしまうからです。
ですので、自分のペースで学べると言っても、それは「自分で100%計画通り勉強できる人」だけのメリットでしょう。
多種多様な講座
英語であれば
・基礎英文法
・発展英文法
・基礎英語構文
・発展英語構文
・基礎英語長文
・発展英語長文
・英単語学習
・共通テスト リーディング対策
・共通テスト リスニング対策
・英検 2級対策
・英作文対策
などがあります。英語だけで30講座以上あります。
そのため、数学、国語、理科、社会、全科目合わせると300種類くらいはラインナップされているでしょう。
多種多様な講座から必要なものだけを選んで受講できるというのはけっこうなメリットです。
しかし、英語文法や英語構文に20コマ = 60時間 = 2ヶ月かけるのは非効率です。市販の良い教材であったら2週間〜1ヶ月で英文法と英語構文が終わります。(さらに定着もする)
巻き戻し、早送り、過去の受講が可能
ビデオなので当たり前ですね。信学会のようなライブ授業は巻き戻し、早送りなどができません。
次にデメリットも正直に書いていきます。
映像授業の塾・予備校のデメリット
1つの授業時間が長い(90分から150分)
1コマ90分から150分かかります。1日1コマ受けるだけで終わってしまうでしょう。さらに、授業を受けただけでは意味がないので、復習も90分かかるとすると、1コマ4時間かかることになります。
4時間だったら、この間に英単語100個、英語構文10個、数学の例題10問、物理の問題5問を終わらせることができます。
映像授業に4時間かけるなら、市販の教材で基礎問題を10問以上解いたほうが効率的です。
自己管理が求められる
昔、日大高校の生徒がスタディサプリを学校で導入していると言っていたので
「どれくらい受講したの?」と聞くと
「スタディサプリの授業はほぼやっていません」とのことでした。
映像授業は99%の生徒が受講しません。だから、どの映像授業塾も「受講計画」を立てる時間があるのです。しかし、たとえ受講計画を立てたとしてもそのとおりに受講などできません。自分の理解度や集中力によって、90分で終わるはずが2,3時間かかってしまうことはよくあるからです。
ですので、毎週「受講計画」を立てても「失敗」します。
結果、受講が残ってしまいます。
できたつもりになってしまう
たとえば、今日習った学校の授業を思い出してください。(ノートなどを何も見ず)
100%どころか、50%も覚えていない、忘れてしまったのが普通です。
授業の怖いところはここです。
「できたつもりになってしまうこと」です。
新星塾では授業はあくまで「理解のため」にあるとして、定期テストの過去問や入試過去問の演習だけに授業をしています。
勉強は繰り返さないとできるようになりません。授業を1回聞いただけではできるようになりません。
映像授業は150分かけて受講したとしても結局何も定着しないのです。
市販教材のほうが早い
たとえば、数学1Aについて。
映像授業は数学1Aの基礎で20〜35コマ、応用レベルで20コマあります。1コマ150分とすると、138時間かかります。しかも1周。
これを青チャート1Aにすると、全329問を1問10分で解くとすると、55時間で終わらせることができます。
繰り返しますが、勉強は「定着」「できるようになること」が重要です。そのため、映像授業より市販教材のほうが1周に時間がかからないので、定着しやすいです。
受講の強制が激しい
99%の生徒が計画どおり受講できません。
それは
・単に怠けているから
・勉強が嫌いだから
という理由もありますが
・思ったより受講が難しく時間がかかっているから計画どおりに進まない
という理由もあるはずです。
ですが、塾側は計画通り受講させて追加の受講をさせたいので、受講を激しくすすめます。
・塾に登校したら「今日は2コマ受講しよう」
・ゴールデンウィークや夏休みは1日5コマ受講しよう
などのように受講を強制させます。
勉強は1人1人によって、理解度や定着度が違うので計画通りに進むことはありません。だから、市販の教材も計画を作りつつ、1週間に1回確認することが重要です。
新星塾には追加受講という概念はありません。
追加受講のために勉強をさせるということもしません。
料金について
だいたいの相場料金
1講座6万円〜8万円が相場です。
よって、英文法、数学1A基礎、共通テスト対策 現代文、共通テスト対策 物理、2次試験対策 化学、英語長文読解の6講座を取ると
42万円〜56万円かかります。
ここに入会金、指導料、設備費などが入って
だいたい70万円します。
1講座だけで入学すると年間20万円ほどですが、わからないところを教えてくれたりすることはありません。ほぼ自習室代でしょう。
映像授業が合う人
以上により、私が考える映像授業が合う人は
・すでに成績が良い超上位層
・自分で100%計画通り勉強できる人
・映像授業を1回見ただけで点数になる人
です。
まとめ
・映像授業は1コマ150分、トータルで63時間かかる。
・授業だけだとできたつもりになってしまう
・映像授業で英文法20コマやるより、市販の教材でやったほうが早い。
・6講座で70万円くらい
・教えない